教授から聞いた好きな話

飼い主のひとり事

こんにちは。

今日は、短大へ通っていた頃に教授が話してくれた大好きな無駄話があるので、そちらを記録したいと思います。

もう何年も前になりますが、法律のクラスを取っていた時(なんのクラスだったかは忘れてしまった)に、聞いた話です。

教授は白人男性で年齢は多分40代後半か50代前半だったと思います。普段は弁護士をしていました。

授業は教える、というよりは教授の経験談などを面白おかしく話すというスタイル。

「あー、授業はたのしいな。みんな話しを聞いてくれるから。家では誰も俺の話は聞いてくれないからね〜」と、いつも冗談を言ってなごませてくれるような、いい先生でした。

そんな教授がまだ結婚したてで、今よりもずっと若い頃、別の州に住んでいたおじいちゃんに家族全員が呼ばれました。

家族が全員集まることもそう頻繁にあることではなかったそうですが、なにごとかと本当に全員あつまったそう。

おじいちゃんはもう90代で、いつもベッドに横になっているような状態でした。

家族が全員集まると、おじいちゃんが部屋にみんなを招き入れます。

「みんな今日は来てくれてありがとうね。」

そんな、感謝の言葉ではじまります。

「今日はみんなに話があるんだ。」

「私はもう足が悪くて外に散歩も行けなくなった。先週から、食事の味もわからないようになってきてしまってね。」

おじいちゃんは日課の散歩と食べることが大好きな人でした。

「子どもたちも世帯を持って、孫も全員巣立ったし、もう思い残すことはないんだ。」

「そして、なにより私は妻が恋しい。」

最愛のおばあちゃんは数十年前に先に他界をしています。

「だから、私はもう人生を終わりにしようと思っているんだ。今までありがとうね。」と。

もちろん家族はそんなおじいちゃんを諭します。

「何言ってるの、おじいちゃん。あと3年で100歳になるのよ?せめてあと3年頑張ってみたらどうかしら?それからでも遅くはないんじゃない?」

そう、おじいちゃんはその時すでに97歳。あと少しで100歳になります。

みんな、それに賛同して「そうだよ、あと3年で100歳だよ!そんなのすごいじゃないか!」と。

でも、おじいちゃんの意思は固く変わりません。

みんながそれぞれ家に帰ったあと、おじいちゃんはご飯を食べることも水を飲むこともしませんでした。

そして、3日後、おだやかに天国へ行かれたそうです。

とても悲しいけど、ステキな話だなと思ってずっと心に残っています。

人生ってなんだろう?長生きするのが正解?

最後家族全員に会って、人生に満足をして自分で決めて生きることを卒業したおじいちゃん。

最後まで奥さんを愛していたおじいちゃん。

すてきだな。

無駄話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

では、また!

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